ラースと、その彼女(2007)

監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ライアン・ゴズリングエミリー・モーティマー
★★★☆☆
この映画も観たいと思っていた映画のひとつで期待してたんだけど
あんまり…でした。
人形のことを本気で恋しているラースが
哀れで仕方ない。
『病気』と言えばそれで終わりだけど。
にしても、人形に対して、あんなに好意的だろうか。
町自体が小さいから、町の皆が全員ラースを愛してたからだろうか。
救急車で運ばれるのはいくら何でもないだろう。
普通、あんなことしたら、犯罪で捕まると思うが…
それが非現実すぎて、そのシーンがなければ私はまだ
不快感はなかったかもしれない。
最後の教会のシーンでも、その不快感があって仕方なかった。
いくらなんでも、おかしい!!!
でも、映画の中の人達は、あれを現実として受け止めている。
私が間違っているの?って思ってしまう。
どうして、彼があんなふうに追い込まれたのか、がよく分からない。
なんとなく、なら分かるんだけど、確信が持てないし、
あの終わり方では、困る。
え?だから?何よ?と。
散々文句を言っているが、好きなシーンだってある。
いちばん好きなシーンは、テディベアのシーン。
あれは可愛い。
だから、余計に、ボーリング場でのラースのマージに対する言葉は
酷いなあ、と思った。ビアンカに腹を立ててしまった。
私自身もビアンカに振り回されたようだ…
この映画、それが狙いか!?(笑)
でも、私は最後、ビアンカは本当に動き出すんじゃないか、って
思ってしまいました。
あまりにも人間だから…


とても変な映画。
観てみる価値はあると思うが、
なんだか、むずがゆい。そういう後味が残る。